自分たちの健康について考え始めた夫が、「トマトとバナナとナスがいい」と言い出しました。血圧を下げる作用があるんだそうです。私はこういう言葉を聞くと胡散臭いなと思います。このような、単品を摂ったり摂らなかったりすることによって健康になろうという考え方には反対です。別に私たちは高血圧ではないし、高脂血症でもなければ、心臓病でもありません。中年にさしかかった、内臓の丈夫な普通の男女です。ですから、なんでもバランスよく、和食を中心とした料理を自分でつくって食べれば良いと思うんです。だって、奇跡の食べ物なんて無いでしょう。
ここで、上記の3点について栄養素などを調べてみました。
トマト
トマトの赤い色はリコピンという色素で、ガンを防ぐ効果 があるともいわれています。酸味が胃液の分泌を促進し、たんぱく質の消化を助けます。高血圧の予防にも効果 があるカリウムを含み体内の余分な塩分を排出してくれます。またビタミンCはコラーゲンの形成に役立ち、細胞を丈夫にしてくれる働きをもっています。
バナナ
南の島々ではバナナを主食にしているところがあるほど果物にしては糖質が多く、病人や子ども、激しい運動をする人のエネルギー源に適しているといわれるように、糖質は完熟すると消化吸収のよい果糖やぶどう糖に変わるといわれています。
また、腸のはたらきを活性化する腸内のビフィズス菌を増やすオリゴ糖も含んでいるため、便秘予防にもよいとされています。
ナス
腫れを消し、痛みを止め、血圧を下げるなどの薬効あり。
夏野菜は体を冷やす作用がありますが中でもなすは特に効果があり、暑さ負けしそうな時とか、体のほてりやのぼせがある時に食べると効果的と言われています。
なすは実の95%が水分で、果肉の紫色はナスニンという色素で、スポンジ状になっており油をよく吸収するため植物油のリノール酸やビタミンEの摂取に役立ちコレステロールが気になる人にはお勧めです。
(以上
食育大辞典より引用)
確かに身体に良いということが分かりました。しかし、このようにいろいろな栄養素の名前が出てくるともうお手上げです。それらが複雑に混じりあい、もとの働きとは違う働きが起こってくるかもしれません。さらに、人間の身体という、これも理解できないほどの高度な入れ物に入ることによって、また別の反応が出てくるかもしれない。その働きをすべて理解することが出来無い限り、また、食事制限の必要な病人で無い限り、特定の食物にこだわる必要がどこにあるのか。
大学病院に勤めるお医者さんが、「人間の身体には自然治癒力があるんだから、あまり薬を飲まないほうがいいよ」と言いました。人間の身体って自然の中のひとつだから、本当に神秘で、どんな偉い医者だって完全には分からない。例えば、「
奇跡体験!アンビリバボー」という番組で、末期癌がケロッと治ってしまった少女の話を見たことがあります。(2005年6月30日放送分)それを見てから、人間の身体の不思議、精神の不思議、自然の力、について考えるようになりました。
その実話の中で、手の施しようがない癌にかかった沖縄の少女は、お母さんのたてたプログラムに即して規則正しく楽しく生活し、お母さんのつくる沖縄の食べ物を食べて、愛犬の面倒を見て過ごしていただけで、癌細胞が無くなってしまいました。(愛犬に会いたいの一心で東京の病院から沖縄に戻ってきたそうですが、犬の話をすると長くなるので今回はやめておきます)
この現象を説明できる医者はいないでしょう。悪い物は排泄し、良い物は吸収するという、コンピュータもかなわない人間の身体には、まだまだ分からないことがたくさんあるし、想像以上に精神と身体は結びついていて、作用しあっているということだと思います。
だったら、自分は出来る限り正しい生活をして、楽しいと思うことをして、きちんと食べて、あとは自分の身体に任せておくのが一番良いと思います。
たとえば、私はコーヒーが好きで毎日必ず飲みますが、夫には非難されています。コーヒーが身体に悪いと言われているから、私に悪いのだということです。でも、私は、それが良いのか悪いのかは自分の身体しか判断できないと思っていて、今のところ悪い反応は出ていないし、好きだから飲み続けています。マイナス面といえば「またコーヒー飲むの?」という言葉を聞かなければならないことでストレスがたまるということだけです。
一度だけ、胃を壊した時に、コーヒーの飲みすぎが胃を痛めるということが分かりました。ですから、胃が弱っている時と、空腹の時にコーヒーを飲まない。これを守っています。
ですが、摂り過ぎで悪くなる食物だから摂ってはいけない、と言う論が分かりません。摂り過ぎたら良くない、というのはどういう食物にも言えることでしょう。
というわけで、長くなりましたが、私がどうして単品を摂ったり摂らなかったりする健康法を嫌うかのという理由を述べました。